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Day17 

薄暗いバスの待合室。

ほぼ全員が有色人種だった気がする。所得の問題だろうか。

このあたりはどこの国も変わらないようだ。(乳飲み子がいて気が気じゃなかった。泣くなよー。)

 

出発30分前にチェックイン(名前を伝えるだけ)を済ませ、しばし瞑想。

すると日本人の女の子(以下Yuri)に話かけられる。また大学生、一人旅をしているらしい。

まったく、親御さんは何を考えているのやら。。

鉄道ではなく専ら夜行バスを使って移動しているというこの女性は、
メキシコへの渡航経験もある猛者。

一日一国主義の俺らの旅のスタイルを『邪道だね。』と一蹴。ほっといて欲しい。

 

既にパリ→ロンドンの夜行バスを経験しているらしく、詳しい話を聞いてみた。

パスポートのチェックはさすがにあるが、
バスの中で集めるだけで、わざわざ下車しなくてもいいらしい。

バスでドーヴァーを渡るわけではなく、列車がバスごと運んでくれるそうだ。

なんじゃそりゃ。暗闇の中停車したままなのか??面倒ではなさそうだけども。

時間になったので、ターミナルに出て自力で乗車するバスを探す。

20分遅れで余裕の登場】


ようやくバスが到着。

座席指定はされていないので、みな我先にとバスに乗り込む。

より快適な車内環境を求め、俺らも荷物係と座席確保係に分かれて椅子取りゲームに参戦!

車内へ。やはり3列シートではない。。

平日だがかなり込んでいて、1人で2席占領するのは無理っぽい。
窮屈だが並んで座ることになった。

こんな時は隣が同胞だと安心である。

 

ここまで半袖半ズボンで生活していたわけだが、この格好ではさすがにドーヴァーは越えられない。

(既にプラハあたりからちょっと寒かった)

そんな姿を見かねてか、Yuriがユニクロのパーカーを提供してくれた。

帰国が近いからもう使わないらしく、『日本で返してくれりゃいいよー。』とのこと。

チョコレートと水も提供してくれて、一気に飢え・渇き・寒さの三重苦から開放される。(あざーっす!)

 

走り始めて一時間半、ちょうど眠くなってきたあたりで出国検査。

手荷物を持っての下車を命じられ、バトルロワイアルさながらの雰囲気。

(あれ、話ちがくない??)

簡単な荷物チェックとパスポートチェックを済ませてバスへと戻る。

(フン、口ほどにもねぇ。)

 

30分後、再び下車を命じられる。なんだなんだ??

入国審査。さっき出国したんだから当たり前だ。

大英帝国への入国は同時多発テロ以降非常に厳しくなっているとの話を聞いていたので
心して挑んだ。

以下が税関でのやり取りである。

 

 

『おまえ英語喋れんのか?』

『なんだ日本人か。日本では何やってんだ?』

『ブリュッセルでは何やってた?なんでこっち来たんだ?』

『ってかお前なんでこんな色んなとこ行ってんだ?バカか!リーズンは何だ!』

『・・まぁいい。ロンドンには何しに行く?』

『泊まるとこ書いてないけどどーすんだよ!』

『知り合いの家に行く?住所も知らないのにどーやって行くんだよ(苦笑)』

『たいそうなカメラ持ってんじゃねーか。何に使ってんだ?』

 

つ、辛い。。

質問攻めに遭うも、なんとか突破。ふぅ。さすがイギリスだ。

日本人じゃなかったら止められていたような気がする。

とにかく、入国カードの記入は真面目にやった方がいい。中国感覚では相手にされないっぽい。

 

(これで寝れるー!)なんて思いながらバスへ。

が、1時間後にあっさり停車。三度下車を命じられる。どこだここは??

流れに任せるままに歩いていくと、そこは船の中。船旅なのか!?聞いてねーぞ!

【豪華だが、寒くて薄暗い】


こうなったらもう従うしかない。

ソファーもあって寝れなくもないが、とにかく寒い。

軽食もエクスチェンジも、価格設定がおかしい。(この時点ではポンドを持っていない)

頻繁にアナウンスが流れてるが、何言ってるのか分からない。

外も真っ暗で何も見えない。・・・不安だ。。

同じバスの人はどこ行った?いつまでここにいるの?乗ってたバスにはどーやって戻るの?

きっと、ひとりでいたら心が折れてたと思う。

 

2時間ほど大人しくしていると、ゾロゾロと人の移動する気配が。

(今か?今なのか??)

急いで荷物をまとめ、またまた流れに任せて歩くと、目の前に乗ってたバスが突然現れる。

助かった!ここまで全てが偶然な感じに進んでいる。

1時間後、バスは定刻通りヴィクトリア駅に到着。全てスケジュール通りだったらしい。

結局、一睡もできていない。

6:00のロンドンはまだ暗くて、人もほとんどいない。

あんだけ時間があったに、2人ともこれから何するか全然考えていなかったので、待合室で一休み。

すると、オバサンが近づいてきた。

『トイレ行きたいから荷物見ててもらって良いかしら??』

そう言って、スーツケースと手荷物を預けて、足早にどっかに行ってしまうオバサン。

絶対にこいつらは大丈夫とでも思ったのだろうか。

信頼と実績の日本人。先人に感謝したい(?)

 

とりあえず移動してみよっかーって話になり、駅のATMで40ポンド(8500)下ろす。

いつも通り駅の手荷物預かり所へ向かったわけだが、ここで事件発生。

なんと1日で6.5ポンドもするらしい。

いやいや、なめんな!ってことで、Yuriの泊まる宿に荷物を置かせてもらうことにした。

世話になりすぎて何だか申し訳ない。

 

ロンドンは広すぎてさすがに徒歩だけでは移動できなさそーだ。

かといって地下鉄やバスの切符を普通に買っていては即、破産である。

そんな時に便利なのがこのオイスターカード。

【不自然なくらいお得】

ICカードをいち早く普及させるため、普通の切符の半額以下の価格設定になっているらしい。

1日パスや3日パスもあるが、ICカードを使ったほうが絶対お得になる。

説明は面倒くさいが、とにかくそういう仕組みになっているので、
ロンドンに着いたらすぐ手に入れよう!

デポジットで3ポンド取られるけど、出国のときにチャージの残金と一緒に返してくれる。

 

手に入れたオイスターカードを使い、早速ヴィクトリアラインでセント・パンクラス駅へ。

Yuriの泊まる宿は駅近くの『Generator』。

ロンドン最大のベッド数を誇り、色んな国から若者が集まってくるそうだ。

少々迷いながら到着!なんだかカラオケボックスみたいな宿だ。とにかく人が多い。

ここに荷物を置かせて頂く。なんかスミマセン。

 

腹減ったねってことで腹ごしらえ。

朝マック。初めてマックでセットを頼み、少し緊張。これが普通なのか。。

久々に見たテレビでは、延々とテロ対策の模様を伝えている。

(もうすぐ9.11か。。って、出国日と被ってるけど大丈夫かな・・)

10:00の開館にあわせて大英博物館へと向かう。歩いても1キロくらいだが、もちろん迷った。

Yuriは今回の旅でロンドンには既に一週間滞在していたが、大英博物館には行ってなかったらしい。

(どうやったら一週間避けて通れるんだろう??でもなんかカッコイイな・・)

協議の結果、入り口で解散、2時間自由行動!ってことになった。こっちの方が楽だわ。

 

世界最大の博物館である大英博物館には、
大英帝国が金にモノを言わせて収集したコレクションがズラリ。

ドイツのペルガモン博物館より、展示の仕方が良い気がした。

さすが、国の威信をかけているだけのことはある。


【左上:ナポレオン軍が発見したロゼッタストーン 右上:得体の知れない腕。デカイ】

【左下:ミイラ。女祭祀のミイラが有名 右下:日本コーナー。閑散としてた】


大英博物館は写真撮り放題で、入場料も無料(正確には寄付制)という最高の施設だ。

日本語のガイドと世界史の知識があればもっと楽しめたはずだが、2時間キッカシで回りきる。

Yuri1時間で見終わって暇だったそうだ。そういう人もいるらしい。

 

ここでYuriとは解散。といっても荷物があるので後で合流する約束をする。

さて、どこに行こうか。ロンドンの滞在期間は今日と明日。

ビックベンは明日見ることにして、ネルソン提督像のある広場まで歩くことに。

通りの名前はちゃんと書いてくれてあるので、迷いにくい構造にはなっている。

はずなのだがなぜか迷ってしまうから不思議だ。

30分ほど歩いて到着。

あ、遠くにビックベンが見えた気がする。明日見るって決めたのに・・

【正面にはナショナルギャラリー】


ここからバッキンガム宮殿へ。

マルって名前の通りをまっすぐ歩けば大丈夫。ここはさすがに迷わない。

さすが。立派な宮殿だ!

女王がいらっしゃらない間は一般公開されているらしいが、門は固く閉ざされたまま。

どうやら中にいらっしゃるらしい。これじゃ何も出来ない・・


【宮殿と公園】


ヨーロッパ人の休憩の仕方はカッコイイ。

緑がいっぱいの公園のベンチで雑誌や新聞を広げれば、誰がやっても様になる。

ってことで、真似してベンチに座って小説を読んでみた。

(ふぅ。なんだか落ち着くなー。溶け込んでる感じ、するなー。)

ポタポタと雨が降ってきたので急いで移動。傘持ってねー。

目指すは自然博物館。地図で見ると2キロくらいだったが、5キロは歩いた気がする。

最後はおばあさんに付き添って連れて行ってもらった。

電車、乗るのすっかり忘れてました。てへ。

自然博物館はただの恐竜博物館。

なんでこんなとこ来たんだろーと思いつつも、普通に楽しむ。

恐竜って、男のロマンだもんね。動く恐竜の模型を、現地の小学生と共に見入る。

【外観も立派】

もう17時。時間経つの早いなー。ほとんど迷子だったからか。。

地下鉄に乗ってセント・パンクラスへ。電車楽だー。

予定通り、駅前のマックで荷物をYuriから受け取る。有難うございました。

Yuriは明後日帰るらしい。一ヶ月いても最後の一日は必ずやって来る。人事とは思えない。

最後の晩餐は賑やかにってことで、明日どっかで合流することに。

メールすればいいよねってなって、適当に解散。また明日なー。

 

さて、本日お世話になるのはオカンの高校時代の同級生の家である。

親の旧友、つまりは全くの他人。

15年くらい前に一緒に潮干狩りをしたらしいが、申し訳ない、ほとんど覚えてません。

そんな方にお世話になるのもどうかと思うが、まぁいいや。

ピカデリーラインに乗って、いざManor Houseへ!

 

改札を出たところには警察官が沢山いて、怪しそうなやつを手当たり次第に呼び止めている様子。

図体のデカイ警官5人に囲まれでもしたら、拙い英語では対応できやしない。

頼む、早く迎えに来てくれ!っと思っていると、同い年位の男性が手を振りながら近づいてくる。

(助かったー。俺だよ俺!Rintaroだよ!)

 

男性は20歳。同世代だ。小さい頃は日本に住んでたので、日本語も喋れる。

車で迎えに来てくれたお父さんも、昔日本で働いていたので日本語を喋れる。

ってことで、ほぼ初対面だが会話は大いに盛り上がる。

(お母さん以外英語しか喋れないかと思ってた。。日本語って素敵だ。)

まもなくお家に到着!

【閑静な住宅街】

お父さん、お母さん、息子が二人、娘が一人の5人家族のようだ。長男の友達も遊びに来ている。
賑やかで何だか楽しい!

ご飯まで、1時間ほどスマブラをやって時間を潰す。普通に友達の家に遊びに来たみたいな感覚だ。みんなルーツは日本なので、日本の漫画やゲームには興味があるらしい。

スマブラはダントツで自分が弱かった。。おっかしーなー。

晩御飯はカレーをご馳走してくれた。カレー・・旅してて最も食べたかったもののひとつだ!

大勢で食べるご飯は楽しいなーなんて、月並みのことを考えながらカレーを頬張る。

これで3日分の栄養は取れただろう。この旅で確実に3キロは痩せている。アバラが浮いてるし。

食後、酒飲んだり歌ったりしてワイワイ楽しむ。

こうしてロンドン一日目の夜は更けていった。。


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