フィレンツェのホステルは皆早起きだった。
7時には、あっちこっちでガサゴソと出発の準備をしている音がする。
朝食が出る宿ではなかったので、07:45にはさっさとチェックアウトをすませ出発。
フィレンツェからヴェネツィアに行くためには、ES(※)に乗らなくてはいけないようだ。
(エウロスターの意。最初、ユーロスターと勘違いして騒いでいた。。追加料金が必要。)
ということで、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の窓口に向かう。
2時間半で着く割には、ちょっと高い気もするが、15ユーロで購入。
初めて乗るESの車内はとてもキレイだった(この時点では、まだユーロスターだと思ってた)。
さすが、ユーロスターだな〜(注:本当はエウロスター)。
【イタリアの高速列車:エウロスター】
そうそう。フィレンツェの駅構内で、ついにリップクリーム購入!
けど、5ユーロとすごく高かった・・・。
日本なら、8本くらい買えるんじゃないか??
それでも、だいぶ楽になった。
【ノルウェーのリップ】
エウロスターは08:38にフィレンツェを出発。
2等にも関わらず、乗客の質が高めな気がする。
と、出発してまもなくして、1人の女性が、
「そこ、私の席じゃないかしら?」と、やってきた。
さっき購入した自分のチケットを見ても、女性のチケットを見ても同じ席の番号が記されている。
あれれ??
そこで、隣りのおばちゃん(おそらくフランス人)が、「見せてみなさい」と。
すぐに、女性に何やら言うと、女性は「あら、やだ」と顔でそそくさ退散。
どうやら、席の番号は同じだが、車両が違ったみたいだ。
「ここに座ってても、大丈夫ですよね?」
と、フランス人のおばちゃんに尋ねると、「もちろんよ」と。
どうやら、まわりの男性・女性・おじいちゃん・おばあちゃん、皆、おばちゃん一行様のようで、
「あなたの勝ちよ」
みたいなことを言っている。
それをキッカケに場が和み、皆から質問攻めにあった。
「どこから来たのか」
「どれくらい旅をしているのか」
「これから、どこに行くのか」
などなど。
(この時、相方とは離れた席に座っていた)
一通り、質問に答え終わると、一行は食堂車へ。
(そういえば、食堂車は一回も使わなかったなぁ)
しばらくして、車掌が切符チェックにやってきたんだけど、日本人が何やらトラブっている。
男2人、女1人の3人組がフィレンツェから乗っていたのは気付いていたけど、
「ここ空いてるよ」
という会話から、どうやら座席指定券を買っていないのには気付いていた。
ユーレイルを持っていても追加料金が必要な多くの電車は座席指定券を買う必要があるのだ。
予想通り、不正乗車扱いにされてしまったようで、3人で50ユーロ以上の罰金を払わせれていた。
不正乗車と、車両間違えには気をつけよう・・・。
この電車に乗ってて思ったことを。
ヨーロッパの国を通して、いろいろな携帯電話を見る機会があったけど、
やっぱり日本の携帯電話の機能は世界でも群を抜いたレベルだと思う。
それが良いか悪いかは別として、ヨーロッパの携帯電話の機能はとてもシンプルで、
電話・メール(たまにカメラ)の機能さえ付いていればという感じだったと思う。
見た目だけだと、自分の携帯電話もたいして高機能には見えないと思うけど・・。
11:10、電車は両側が海の絶景を通り抜けて行くと、ついにヴェネツィア到着!
ここが、世界で最も美しい都か〜。
バックパックを荷物預かり所に預けて、昼食へ。
(ここの荷物預かり所にスタッフは、とても良い体格で2つのバックパックをひょいと持ち上げてた。
天職、見つけたね〜。)
【ヴェネツィア到着】
そして、観光開始。
ヴェネツィアは車が通ってなく、移動手段は徒歩か船の街。
街のあちらこちらに水路があり、細く薄暗い路地がある。
薄暗い路地と言っても、全然危ない雰囲気はなくて、むしろ趣きがある。
 【水路・路地】
ということで、地図と実際の道を照らし合わせても、自分がどこにいるかまったく分からない。
なので、とりあえず地図も見ずに適当に歩いてみることにした。
細い路地をひたすら歩き、水路を見ては、行き止まりにぶつかる。
道の先の雰囲気を見て、前に進んでは、また行き止まりにぶつかる。
1時間も歩けば、自分がどこにいるか、さっぱり分からない。方向感覚崩壊。
それでも歩いてるうちに、『San Marco(サン・マルコ寺院)』の文字が。
サン・マルコ寺院はヴェネツィアの中心的な建物だ。
とりあえず、『San Marco』の看板を追いかけて、進んでいく。
けれど、分かれ道になるたびにあった看板も、途中で急になくなってしまう。
そして、しばらくさまよっていると、また看板が現れる。
それを繰り返しているうちに、一際賑やかな場所に。
どうやら、ここがリアルト橋のようだ。
個人的には、この橋から見る駅から歩いて行って右側の景色がヴェネツィアでは気に入った。
それにしても、リアルト橋周辺はお土産屋もたくさんあって混んでるなぁ。
【リアルト橋から】
リアルト橋を渡り、再びさまよいながら進むと、サン・マルコ寺院が。
おお、デカイ!!
サン・マルコ寺院で、確か相方は荷物の関係で寺院には入れず。。
ただ、自分も教会・寺院の類には少し飽きがきてしまったので、あまり印象に残っていない。。
申し訳ない・・・。
サン・マルコ寺院の前には、サン・マルコ広場があり、多くの人・ハトで賑わっている。
【サン・マルコ寺院】
サン・マルコ寺院を後にすると、運河沿いを歩き、しばらく休憩。
正直、ヴェネツィア観光は非常に楽しみにしていた分、がっかりする部分が多かった。
休日ということもあって、観光客はあふれ、街は観光客を意識した造り。
感覚としては、ディズニーシーにでも来た気分だろうか。
確かに、水路も路地もとても綺麗だったけど、どうも好きになれない街だった。
「ため息の橋」と聞いても、なんだそりゃと本当にため息が出てしまうほど。
【ため息の橋 人が多い】
それでも、歩き続けていると、いくつか落ち着いた良い場所が。
ヴェネツィアを歩くなら、なるべく人がいなくて静かな場所でベンチに座ってのんびりするのが好きだ。
【静かなヴェネツィア】
少し歩いては、ベンチに座って休みを繰り替えし、夕暮れ前に再びサン・マルコ寺院へ。
サン・マルコ寺院には鐘楼があり、エレベーターで上ることができる。
そこから、ヴェネツィアの街並みを一望できるとのこと。
ヴェネツィア観光の最後に、この鐘楼を上ることにした。
6ユーロを払って、鐘楼を上ると、ヴェネツィアの大パノラマ。
確かに綺麗だ。
けれども、個人的にはミケランジェロ広場からの景色の方が何倍も感動した。
疲れからか、ヴェネツィアへの失望からか・・・。
もしかして何か違った形でヴェネツィアを訪れていたら、その感想も少し変わっていたかもしれない。
けれど、今回はこう感じでしまったということで、素直な感想を。
【ヴェネツィアを一望】
鐘楼を下りて、再び迷いながらサンタ・ルチア駅(ヴェネツィアの駅)へ。
駅までの道中、激しく迷って、地元のおばあさまに助けられたりした。
親切にありがとう、おばあさま。
そして、21:27にヴェネツィアを出発。
ここから、イタリアを出国して、この旅2ヵ国目のスロヴェニアへ。
イタリアを離れ、新たな気持ちで旅を続けたい。
『ヴェネツィア、少しガッカリ・・・。
ディズニーみたいで、人も多かった。
けれど、キレイな街であることには間違いない』(AKIRA:旅行メモより)

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